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「バックラッシ」とは?

バックラッシ(backlash)は、発音する時にはバックラッシュですが、技術用語の場合ですので文字に書くとバックラッになります。
語源は歯車からで、「1対の歯車をかみあわせたときの歯面間のあそび、かみあいピッチ円上の円弧の長さであらわしたものを円周方向バックラッシ、歯面間の最短距離であらわしたものを法線方向バックラッシという。」とJIS用語に説明があります。

ボールねじにおけるバックラッシの要因

軸方向すきま

①軸方向隙間
②ナットの軸方向弾性変形
③ねじ軸の伸びや縮み
④ねじれによる軸方向の変形

などがあげられます。いずれにしてもボールねじだけでなく駆動系全体で考えなければなりません。

これらの中で、軸方向すきまと接触面の弾性変形に起因するバックラッシを少なくするために、ボールねじの組み立て時にあらかじめ負荷をかける方法があります。この作業を「予圧をかける」と呼びます。
なお、「予圧」ですが、負荷をあたえる「与圧」ではなく、あらかじめの「予圧」ですので、間違えないようにしてください。

ところで、「ラッシュ」ですが、ラッシュアワー(混雑時間)や、ボクシングなどでいうラッシュ(攻撃)とどのように違うのでしょうか。なぜ、バックラッシュと呼ぶのか、例によって英和辞典で調べてみました。なんと、いろんな「ラッシュ」があったのです。

lash:むち先、激しく責める、くくりつける、むちゃをする、前後に揺り動かす。
rash:向こう見ずの、短気な、性急の。
rush:突進する、急行する、激流、繁忙、せかせかする。

さて、バックラッシ(backlash)ですが、ピッタリこないのですが「後方に揺り動く」といった意味のようです。
ちなみに、ドイツ語ですと「Flanken spiel」で「側面の遊び」といった意味で、そのものズバリなのです。
ラッシュアワー、ラッシュ(攻撃)などは、あまり関係ないことがわかりました。それから、どういうわけなのか「まつげ」のことをアイラッシュ(eyelash)と呼ぶのです。

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