ページ内を移動するためのリンクです

ボールねじのDmN値について教えてください

ボールねじのDmN値とは、鋼球をすくい上げる部材が強度的にその使用条件に耐えられるかどうかを判断する目安となる制限値のことを示します。

鋼球をすくい上げる循環部品の先端は、鋼球をすくい上げるため鳥のくちばしのようなあるいは動物の舌(タング部(tongue)と言うこともあり)のような形状をしています。(下図参照)

figure1_DmN_20240301.jpg

ボールねじが作動するとこの部分の内壁に運動エネルギーを持った鋼球が順次ぶつかり通過していくため、この部分は繰返し荷重を受けることになります。鋼球の公転速度が大きいほどその衝突力は増加しますので、強度限界を越えて作動させた場合には繰返し応力に耐えかねタング部を破損させ、ボールねじの機能を失うこととなります。

公転速度は、鋼球の軌道中心径:Dm(mm)と回転速度:N(min-1)を乗じた、いわゆるDmN値として表わされますので、先端の破損を防止するためにはDmN値が下表の値を超えない運転条件を設定する必要があります。

KURODA製品群のDmN値は、シリーズにより下表に示す値で設定されています。

figure2_DmN_20240301.jpg注)上記のDmN値または回転速度:Nが5000 mim-1を超える場合は、KURODAまでお問い合わせください。

ページ上部へ

ページの終わりです