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ボールねじはどんな使い方をするのですか?

ボールねじとはモータ等の回転運動を直線運動に変換する機械要素です。主な用途として半導体製造装置、産業用ロボット、工作機械の搬送・位置決めに使用されています。

例えば、NC機と呼ばれる数値制御によって動く工作機械には、送り機構を構成し精密位置決め精度を得るためにボールねじが使用されています。あるいはゲームセンターにあるUFOキャッチャーのようなアミューズメント機器において、景品を掴むアームの前後左右の移動(搬送)に使用される例もあります。
現在では、様々な分野の機械(食品機器、医療機器、印刷機器、アミューズメント機器)などの他、自動車、列車や航空機などの車両用にも使用されています。

基本的なボールねじの使い方として、重量物(ワーク)の搬送と位置決めがあります。
ここで大切なのはボールねじとは『軸方向のみの負荷荷重を受け、回転運動を直線運動へ変換する機械要素』ということです。ボールねじはテーブルを軸方向に直線運動させるわけですから、ナットを介してねじ軸に軸方向荷重が加わります。それ以外の荷重(垂直荷重、モーメント荷重など)はガイドレールが受け持つ構造にする必要があります。
従って一般的なボールねじを含む直線運動機構は、ボールねじ+ガイドレール+動力源(モータ)の構成をとります。これは精密な工作機械もUFOキャッチャーなどのアミューズメント機器も同じです。

実際の機械装置では、外装のカバーやテーブルに隠れがちですが、直線運動をしている機械装置を見る時にはボールねじでの構造を思い出し、『ボールねじウォッチング』をしてみてください。

ボールねじ構造
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