基本静定格荷重とは?
基本静定格荷重(basic static load rating)は、軸受の用語で「最大応力を受けている接触部で、転動体の永久変形量と軌道輪の永久変形量との和が、転動体の直径の 0.0001倍になるような方向と大きさが一定の静止荷重」と説明されています。
ボールねじの基本静定格荷重も同様に、鋼球とねじ溝面の永久変形量の和が鋼球径の1万分の1になる軸方向荷重をいいます。
ボールねじの場合には、一般的に基本静定格荷重が問題になることはありません。ボールねじの寿命を計算する時には、基本動定格荷重を使うわけですが、回転数が少なく、10min-1以下の場合に限っては、軸方向最大荷重の1~3倍以上の基本静定格荷重をもつボールねじを使用する必要があります。
基本静定格荷重は、軸径、リード、循環数、ボール径が同じであれば、ナットの形式がシングルナット、インテグラルナット、ダブルナットいずれであっても同じ数値になります。