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写真:『磨きのプロ』の技を受け継いだスーパーポリシングマシン

「これまでウチになかった製品を造りたい。何ができるか考えてくれ」と本社・開発室長は、こう言って室員にハッパをかけた。84年のことである。
開発室長の掛け声に呼応して「作戦会議」が何度ももたれた。結局、行き着いたところは、最も得意とする超精密分野だった。80年代中ごろのこの時期、工作機械の高精度化とともに産業界の注目を集めていたのが、光エレクトロニクスの発達。プラスチックレンズの実用化を背景に、カメラレンズなどの光学機器やコンパクトディスクのピックアップレンズの音響機器などは、こぞって小型軽量化、低コスト化、高性能化に向かっていた。そして、これらの非球面光学部品の低コスト製造方法として用いられるようになっていたのが、モールド金型による成形法だった。この成形で最も重要なのが表面の磨き。すなわち、高度な鏡面加工技術である。開発室チームが絞り込んでいたテーマがまさに、この鏡面加工だった。それまでの手による磨きを機械による自動化にしょうというもの。
世界初の機械にチャレンジした。
機械化するといっても、「レンズ磨きのノウハウ」を知らなければ何もできない。「さてどうしょうか」と頭をひねっているときに紹介されたのが、独自に鏡面磨きを研究していた1人の技術者だった。この道数10年。いわゆる『磨きのプロ』だった。彼もまた、手磨きに限界を感じていた。
「磨き専用マシン」は、人の手による微妙な感覚までを数値化しようというものだから、作業は困難を極めた。「『磨きのプロ』から得た情報をパソコンに入力しつつ面積比、速度比、スピードなどを様々に組み合わせてシミュレーションを作る作業に明け暮れました」と、ソフト面を担当した進藤健一(当時、開発センター開発課係長)。ハード面でも苦労を重ねた。特に、時間がかかったのが、「磨きの主役」である研磨剤とそれを含ませる布の選定だった。最適な布を捜し当てるまでに都内の生地問屋をどれくらい回った。見つかるまでに1年以上かかった。こうした努力のすえ、87年、ポリシングマシン第1号「KRP-1」が完成した。進藤はこう言う。「試作で磨いたレンズは、『磨きのプロ』の精度と遜色ない出来ばえでした」。技術と技能が融合した瞬間だった。

こちらの記事は、1996年2月から同年8月にわたり日本工業新聞に連載されたものに加筆したのです。

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