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予圧はなぜ必要?

ボールねじの特長のひとつに、バックラッシの少ないことがあげられます。バックラッシをなくすために、軸方向すきまを小さくするのですが、そのために予圧をかけることが必要になります。
適正な予圧量を設定することで精密な位置決めを行なうことができます。ただし、予圧をかけすぎると温度上昇や寿命低下の原因になりますので適正な予圧量を設定することが大切になります。
予圧をかけるにはつぎのような方式があります。KURODAでは、軽・中荷重用としてオーバーボール予圧を、中荷重以上は、ダブルナット予圧のピン方式を標準として採用しています。

オーバーボール予圧

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ナット1個で予圧を与える方式です。ボール溝空間よりもわずかに大きな鋼球を挿入し、ボールを4点接触させ予圧を与えます。軽・普通予圧に適しています。

インテグラル予圧

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ナット1個で予圧を与える方式です。ナットの中央位置(循環部の間)で、予圧荷重相当分だけリードをずらして予圧を与えます。普通予圧に適しています。

ダブルナット予圧(ピン方式)

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ナット2個を使用し、相互のナットを締め込むように回転させ、所定の予圧を与える方式です。まわり止めとしてナット部に固定ピンを入れて固定します。中・重予圧に適しています。

ダブルナット予圧(スペーサ方式)

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ナット2個を使用し、ナットの間にスペーサを入れて所定の予圧を与える方式です。中・重予圧に適しています。

ばね予圧

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ナット2個を使用し、ナットの間にばねを設けて所定の予圧を与える方式です。トルク変動をできるだけ小さくおさえたい場合に適しています。

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