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基本動定格荷重とは?

基本動定格荷重(basic load rating)とは、軸受に関する用語で「100万回転の定格寿命が得られるような、軸受にかかる方向と大きさが一定の荷重」を意味します。
定格寿命(rating life)とは、「一群の同じ軸受を同じ条件で運転したとき、そのうちの 90%の軸受が転がり疲れによる材料の損傷を起こさずに回転できる総回転数」です。


ボールねじで説明すれば、基本動定格荷重とは、一群の同じボールねじを運転した時に、そのうちの 90%が「はくり」を起こさずに回転できる寿命が 100万回転になるような軸方向荷重をいいます。

これだけの説明ですと何だかわかったようでわからないので、もう少し具体的に説明します。

例えば、「軸径15、リード10、循環数1.5巻1列、シングルナット」のボールねじの基本動定格荷重は 4400N とカタログに書いてあります。これは、このボールねじ 100本に 4400Nの軸方向荷重をかけて運転させると、そのうち 90本以上は 100万回転まで壊れずにもちますということです。
(100万回転は、例えば33.3min-1で回転させた場合、500時間に相当します。)

つまり、基本動定格荷重は別の言い方をすれば、それぞれのサイズのボールねじがどのくらいの寿命をもっているかを計算する時の基礎になるものです。
基本動定格荷重は、軸径、リード、循環数、ボール径が同じであれば、ナットの形式がシングルナット、インテグラルナット、ダブルナットいずれであっても同じ数値になります。

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